天高く馬肥ゆる秋・・・秋になると必ず聞こえてくるこの言葉。子供の頃から、ずっとコロコロの「ぽっちゃりちゃん」だった私は、秋になると、食欲も神様から認められている気がしてうれしかったものでした。 私は、生まれた家が食べ物商売だったからか、食べ物にからむ思いがたくさんあります。秋ですから、食べ物のことを書こうと思います。 ♪不思議なポケット♪ ♪♪ ♪♪♪ ♪♪ ♪ ポケットの中には ビスケットがひとつ ポケットをたたくと ビスケットがふたつ もうひとつたたくと ビスケットはみっつ たたいてみるたび ビスケットはふえる そんな不思議なポケットが ほしい そんな不思議なポケットが ほしい ♪♪♪ ♪♪ ♪ ♪♪ ♪♪♪ ♪ ♪♪ この歌をご存知でしょうか。 私の記憶では、小学校1・2年の音楽の教科書にもでていたと思うのですが。私は当時この歌をいつも鼻歌にしていました。 歌いながら、ポケットの中で増えていくビスケットを想像していました。 形は丸くてしっかりとした生地のビスケットがイメージでしたが、「いいなぁ、いいなぁ、ビスケットが増えていくポケット、あったらいいなぁ。」とほのぼのしたあこがれを持っていたのです。 ところがです。私の夢を打ち砕く新説が出たのです。 “ポケットの中にビスケットを入れてたたけば割れるのだから2枚になるのは決まっている。たたけば叩くほど、大きさは小さくなるけど枚数は多くなるさ。”というものです。 これを聞いたのは、実は私が大人になってからでした。言われてみればそのとおりなので、返す言葉もなく、まあ言ってみれば「ガラガラ、ガラー!」と夢が壊れていく感じでした。 ポケット、ポケット。と言ってうきうきしていたあの無邪気な私になんて言えばいいの〜。 叩いて増えるのなら2の倍数になるはずなのに3枚になる歌詞があるじゃないかぁ〜!! などと反論してもむなしい気持ちになるだけ。・・・・・・現実はキビシィ 〜!! でも私はやっぱりポケットには秘密があったと思いたいのです。割れて増えるなんて言わないで、ちょっと歌ってみましょう。 あったかい気持ちになれますよ。
綿菓子対フランクフルト 私は小学校時代とても内気で(誰ですか。笑っている人?)、本が大好きでした。 小学3・4年生だったころ、母にねだって買ってもらった本が「リンゴの木の下のおばあさん」という小学生向きの翻訳本でした。10歳くらいの女の子がリンゴの木の下で居眠りをします。そこで見る夢の中に、女の子の亡くなったおばあちゃんが出てきて、一緒に楽しい時間を過ごすという、物語でした。 そのおばあちゃんが、すごくお茶目ね人で行動力もあり、思い切りがよく、主人公を振り回すのです。 私が好きな場面は、主人公がおばあちゃんと遊園地に行くところです。遊園地といえば乗り物が主役ですが、それについては、正直言って何と書いてあったのか忘れてしまっています。 私が覚えているのは、もちろん食べ物についてです。おばあちゃんと女の子は、まず綿菓子を食べました。ふわふわの綿菓子を食べ終えたところでおばあちゃんが 「口の中が甘くなったから今度はフランクフルト(ソーセージの大きいもので串にさしてあぶってから辛子やケチャプをつけて食べる)の辛子付きを食べよう」 といいます。 そこで、2人は辛子のたっぷりついたあつあつのフランクフルトを買って食べます。口の中をピリピリしながら食べ終えると、またおばあちゃんが「あー辛かった。口の中が辛いから、今度は綿菓子を食べよう」と、さっき綿菓子を食べたことなど忘れたかのように買いに行くのです。そうやって、2人は綿菓子とフランクフルトを、交互に食べ続けるのです。 おばあちゃんと2人で、綿菓子の店とフランクフルトの店の間を行ったり来たりし、ついには、満腹になって動けなくなるのでした。 この様子が楽しくて、うらやましくて(どうも私は食べ物に対して執着があるようで)、長い物語の中で、そこのところだけ、この年になるまで、ずっと覚えていました。 綿菓子とフランクフルトの食べ続けは、すぐにでも、出来そうだったけど、実際には、出来そうにもないことに思えます。だからこそ、きっと私の心にいつまでもあったのですね。 私ったら、失礼なことにこの本の作者のお名前も忘れていますので、本を紹介することも出来ません。ごめんなさい。 食べ物のことだけ覚えているところが私らしいといえば、私らしいのですが・・・・・・トホホ・・・
御礼 今年は、初めてお客様とのふれあい企画を開きました。 女将便りの夏号でも、お話いたしましたが、「燕游会」と名付けた小さな会でした。 手作りの会であり、初めての試みとして、ドキドキしながらご案内をしたところ、おかげさまにて14名の方々が、お越しくださいました。1番遠くは北九州からの御夫妻でした。 中村久子女史の、足跡にふれること(詳しくは、夏号にて)、そして、飛騨の宴会体験をしていただくことを、会の柱といたしました。 あれこれ思いながら、珍しく落ち着かない日々を過ごし、当日を迎えた私は、正直言ってみなさんに喜んでいただけるか、どても心配していました。そんな私をよそに、社員の皆は目を輝かせつつ、着々と私が気付かぬ所まで、気配りをしていてくれました。 特別献立の準備と共に、当日は皆様の前で感謝の言葉を申し上げた調理長、宴会に披露するため、民謡「飛騨やんさ」の練習に余念がなかった客室係、清掃は任しておいてとクリーンレディースの皆、そして、会場設営に始まり、全てを把握していたフロント、本当に、社員の手作りの会となりました。 ご参加下さった皆様から、後でお手紙をいただき、「次の機会も楽しみにしている。」と、うれしい言葉を頂戴しました。社員にそれを伝えたことは言うまでもありません。この次も又、皆でわくわくしながら会を作っていきたいと思います。本当に有り難うございました。