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 平成12年春 ―

二千年の春はこんな春  私のパソコン  飛騨高山の雛まつり  この春売れ筋

二千年の春はこんな春
 今さらながら、受けてしまいました。「漢字検定」
 語学の検定試験といえば、「英語検定」が衆知のところですが、文部省認定の漢字検定を、皆様ご存知でしょうか。
 通称「漢検」は、1級から7級まで、1級と2級にはそれぞれ準級もあります。
 7級で、小学校4年生程度の漢字、1級になるとJIS第2水準の6千字を理解していることが、目安になるそうです。
 その他児童漢検といって、小学1年程度の初10級〜初8級もあり、門が広くなっています。家族で受験すると家族表彰もあります。

 さて、私は小さい頃から本を読むのが好きでしたし、ひそかに漢字には自信を持っていました。だから、書店でもらってきた漢検のパンフレットも、大事に持っていたのです。
 ところが、です。最近手紙を書いていて、
「あれ、どんな漢字だっけ?」
と、あわてて辞書を開くことが多くなってきたのです。
 「きへん」か「にんべん」かと迷ったり、頭の中に薄ぼんやりと広がっている、漢字の部首の組み合わせを「確か、こんな風な漢字のはず・・・」と、勝手な漢字にしてしまったり。
 一番のショックは、子どもに教えた「寒い」の漢字が私の頭の中では、長年真ん中の横棒は全部で、4本だったことです。
 間違った字を教えられた子どもは、当然恥をかいた訳で・・・そこから、先は書かずともお分かりでしょう。面目丸潰れです。

 漢検を、「いつか受けよう」程度の気持ちでいた私でしたが、どこかで自分に宿題を出さねば、と気負ってしまった次第です。
 さて、実際に受験しようと思うと、自分がいったいどのくらい実力があるのかと、判断しなくてはなりません。浅はかなもので、そんなところにまで見栄っ張りが出てしまうものですね。
 この年になって受けても、恥ずかしくない級であること。でも、落ちたら恥ずかしいから、合格ラインにはいられる級であること。
 そんなことにまで気を回しつつ、級判定問題集までやってみました。その結果、志望級と滑り止めの級の2つを受験することにしました。
 問題集をやってみると、自分の弱点もわかりました。読む方は案外と大丈夫なこと。しかし、漢字の部首名は頭の中からすっかり消え去っていたこと。熟語の構成といわれるものにも、まったく自信がないこと。そして、すぐに略字で書いてしまうことでした。
 練習したり、しなかったり、いい加減な勉強でしたので、時間だけが過ぎていきました。やっと問題集を1冊やり終えたのは、試験日の前夜でした。
 そして子どもから筆箱を借り、よく削った鉛筆3本と消しゴムを入れた私は、もうすっかり、受験生の気分です。
 不思議なことに、だんだん気分が落ち着かなくなってきて、訳もなくイライラ・・・イライラ・・・
 そんな時は、不意に幼い頃の引っ込み思案で泣き虫だった私が顔を出して、
「受験するの、やめようかなぁ。」
なんて、弱気なことを思うのです。でも、もう後戻りできない。子どもの手前もあるから、頑張らなきゃ。等と、漢検を受けることになんだか真剣になってしまいました。
 勝手知ったる旅館の世界から、久しぶりに一受験生となった緊張感を感じました。

 何年か、いや何十年かぶりで、「ハジメ!」という、試験官の声を聞き、無事に試験を終わった私は、憂うつだった昨晩のことなどすっかり忘れて、ルンルン気分で家に帰ったのでした。それは、ほんのちょっと勇気を出して、新しいことに挑戦した喜びでした。
 その日の午後から出勤した私が、妙にはりきって元気だったことを、きっと社員は変に思ったことでしょう。
 合否も然ることながら、学生時代に戻って、ドキドキを経験した2千年の始まりでした。

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私のパソコン

 今年は、私専用のパソコンを、購入することにしました。
 どうも苦手な分野なので、当たらず触らずここまで来ましたが、もう駄目です。パソコンが無いと情報が入らないどころか、やりたいことも出来なくなってきました。
 人に頼ることが、どうも出来ない性格です。どこかで自分で飛びつかなくては、先に進めなくなる。そんな不安は自分で退治しよう。そう決めました。
 なーに。自分の専用だから、情報が「ごみ箱」に入っても、どういうことはない。(実は、会社のパソコンの打ち込み分を「ごみ箱」に入れてしまって、社員に助けを求めたことがあるのです。それ以来、パソコンの前に私がいると、社員の不安げな顔が・・・)ということで、自分専用だと思うと、「リンクする」なんて言葉も身近に思えてきて、うれしくなってきます。
 当面の目標は、今ある「本陣平野屋 ホームページ」の充実です。女将からの便りを、ホームページでも見られるようにしたいと思っています。

 例によって笑い話の一つや二つ、きっと出てきますから、またどこかで『私のパソコン・続編』を書きます。
 乞 御期待!

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飛騨高山の雛まつりのお知らせ

 期日:3月1日〜4月3日

 市内各所で、いろいろなお雛さまを見ることが出来ます。
 あたたかい土雛さまから、豪華な衣装の古今雛まで、あちこちでご覧いただけます。

<高山のお雛さまのこと>
 高山のお雛さまを見るとき、雛段に野菜のわけぎによく似た「あさつき」を、コップに入れて置いてあるのに気が付かれることと思います。
 どうしてかご存じでしょうか。

 ちょうど、お雛さまを飾る春先、高山の雪まだ残る道端に、芽を出している草というとあさつきです。
 昔は子ども達がそのあさつきを根っ子ごと引き抜いて、家に持って帰ったのだそうです。水に入れておけば、すーっと葉が伸びるので、いつからか子どもの成長を託すという意味になったといい、今でも、高山のお雛さまの脇には、「あさつき」が、置かれています。
 お雛さまが、雛膳を召し上がるときに、すーっとのびた「あさつき」を箸として、お使いになるという話もあります。

 また、今では廃れてしまいましたが、雛祭りの日には、「こばりごっこ」という、遊びがありました。
 「こばる」は、配るの高山弁です。
 小さな重箱等に、煎餅や菓子を小さく割って入れ、友達同士配り合うという、可愛らしい遊びでした。

 ♪「雛さま、見せてくりょ。おぞくてもほーめるに。」♪
 子ども達は節を付けて、口々にはやしながら雛さまが飾ってある家々を廻ったそうです。
 (「おぞくても誉めるに」は、上出来でなくても誉めるから、という高山弁の言いまわしです。)
 家々では、雛さまを見に来た子ども達に、お菓子やお正月の花餅を煎って作った雛あられを配ってくれるのでした。
 このような習慣は、昭和30年頃までは、残っていたそうです。
 小さな街ですが、古いしきたりや、風習が残る「飛騨高山の雛まつり」を、ぜひ、お楽しみください。

 本陣平野屋では、別邸にて、お雛さまを飾ります。
 平成9年の「女将からの便り」春号に書いたとおり、6畳1間に、土台を組み立てるお雛さまです。
 やっと皆様にご覧いただけるようになったこと、本当にうれしく思っています。
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この春の売れ筋『キティちゃんさるぼぼ』

 キティちゃんといえば、大流行のサンリオのキャラクターですね。
 そのキティちゃんがさるぼぼの帽子をかぶっている『キティちゃんさるぼぼ』が、売り出されました。帽子は脱がせることもできます。
 飛騨地区限定です。
 商品はいろいろで、ぬいぐるみからキーホルダーまで、揃っています。
 ひと目見たとき、年甲斐もなく、「えーっ!かわいい!いくら?いくら?」と聞いたのは私です。

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平成12年春

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