平野屋トピックス ◆敷き蒲団のこと 平野屋の敷き蒲団がかわりました!!お客様にお書きいただいているご意見書の中で、かねてからお小言を頂戴していたのが、我が旅館の敷き蒲団でした。「薄い」「背中が痛くなった」「寝心地が悪かった」等、数々のお言葉をいただく度、情けなく思ってきました。なぜなら、宿屋は、一晩の眠りを提供するのが、始まりだったのだから。その基本中の基本を、快適に過ごしていただけないのは、本当に悲しいことでした。 でも、みなさん!平野屋は、ようやくこの10月25日、敷き蒲団の入れ替えをいたしました。もう、うれしいのなんのって。当日朝から私ははりきって、チェックアウト後には、すみやかにジーパン姿となり、蒲団の入れ替え作業の仲間入りをしたのでした。 掛け声だけ高らかで、力の程は、あまりないので、みんなにあきれられていましたが・・・ ともかく和室全室、別館、花兆庵共に、入れ替えは、無事終わりました。あとは、本当に使いやすくなったかどうかだけです。ぜひ皆様からの寝心地情報をお待ちいたします。 ◆冬がくる 秋の終わりになると、本町通り(平野屋の前のとおり)の街路樹の落ち葉掃きが日課になります。この前の通りの木は、「花の木」というものと、「山ぼうしの木」です。山ぼうしは花みずきの親戚のような木。このごろ春と秋とに花を咲かせたりするのでちょっと心配です。花の木は、紅葉の美しい木です。落ち葉を思わず手にとって、何かに使おうと思いつつ、机の引き出しにしまってカサカサにくずれてしまうこともよくあるのですが、美しい色の落ち葉を探すのは、ただの落ち葉掃きでも、なんだか高尚な趣味のような気分になってくるから不思議です。 そんな落ち葉の頃になると、高山では街に、「ゆきむし」が飛びます。「ゆきむし」は、晩秋にふわふわと飛ぶ小さな虫です。春先にとぶ柳の芽よりももっと小さくて見逃すほどですが。「ゆきむし飛んだでな、もうすぐ雪ふるぞ。」こんなふうに言って、ゆきむしは雪がふる前触れになります。 また、もう一つ、この時期必ず話題になるのは、国分寺の大銀杏です。前におかみたよりにも書いたのですが、国分寺には、言い伝えのある大銀杏の木があります。この木にお願いすると、母乳がよく出ると言って、信仰の厚い木としても知られています。 さて、この木の銀杏の葉は、それはそれはすごい量なのですが、一日の内にほとんど全部落ちてしまう年があります。砂場遊びならぬ銀杏の葉遊びができるほどで圧巻です。そんな年は必ずみんなの話題になります。「国分寺の銀杏が、いっぺんに落ちたで、今年は大雪やあ。」そんな風に誰もが言い、来るべき冬が一層厳しいものになる予感を覚えるのです。 どうしてそうなるのかはわかりませんが、いい伝えは、的中することが多いようです。自然の教えには、かなわないなあと、日常のこんなところにも感心してしまうのです。 ◆加湿器のこと ホテルや旅館に泊まったときに室内が乾燥していて、翌朝喉が痛くなったとは、よく聞くことです。ある雑誌では、ホテルに泊まったら、バスタブに湯を張ったまま戸を開けておいて寝ると良い、なんて書いてあったこともありました。 寒冷地の高山では、真冬は明け方マイナス十何度に冷え込むこともあり、館内の暖房は夜でも回し続けなくてはなりません。そうするとやはり館内はしっかり乾燥してしまいます。加湿器を置いても、その霧状の空気が出過ぎて畳を濡らしてしまったり、結露の原因になったりするだろうと心配ばかりしていました。しかし、安眠ということには、変えられないという思いは増すばかりです。 いよいよ今年の冬こそ乾燥を何とかしようと心に決めて、調べると「加熱気化式加湿器」というものがあるとのこと。それは、目に見える霧状の空気は出ないのですが、センサーで乾燥度合いを察知し、湿気を出したり止めたりしてくれます。色具合も見るからに、優しい色でしたから、ちょっと大きくて不格好なのですが、設置することに決め、11月5日、各部屋に入れることができました。 思いの100パーセントには、なかなかなりませんが、今年もほんの少し、平野屋のできることを実行いたしました。さて、いかがなものでしょうか。ご意見をお待ちいたします。
飛騨高山の冬の行事