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飛騨高山本陣平野屋 ブログ「飛騨高山から」

 平成14年春 ―

ひなまつり  馬と桜  ショートヘア
春が来る  パソコン  春の行事

飛騨高山のひな祭り
●●● 本陣平野屋のひなまつり特別展示 ●●●

地図 日程決まりました!!

 前回の冬号で、ご案内した通り本陣平野屋ひなまつりの日程が決まりました。
 大阪府藤井寺市在住の佐藤禎三先生コレクションのおひなさまの数々を展示します。
期間 :3月9日〜4月3日
時間 :午前9時〜午後6時
場所 :本陣平野屋 別邸
 特別展示なので、開催期間が10日ほど遅れて、3月9日からになりますので、ご注意ください。
 初めてのことですから、不手際もあるかと思いますが、この機会にぜひご覧いただきたくご案内いたします。
 佐藤先生も、とても楽しみにしてみえます。もちろん私は、またまたはりきっています。へへっ。


●●● 飛騨高山のひな祭り ●●●

 第44回飛騨高山ひなまつりが今年も始まります。
 期間は、3月1日〜4月3日。
 観光施設、旅館ホテル、古道具屋さん、あちこちの商店のウィンドウ、そして「うちのおひな様も見てください」と協賛された一般市民の方の家まで、街中がおひなさまであふれます。

◎私のすすめ「おひなさま」
日下部民芸館・・・  代々両替商を営んだ名家です。そういった名家の人たちが中心となって、屋台建造を含め、文化を築いてきました。高山では、「旦那衆」と呼ばれる方の中の一軒ですから、館内に展示され雛さまも、想像がつきますね。
 高山のおひなさまなら、ぜひご覧いただきたいところです。
平田記念館 ・・・  「打保屋」という屋号で、代々油を扱った旦那衆の家です。平田酒造も同じ経営です。大きな享保雛も展示されますから、一見の価値あり。
 そして、やはり今年は、 本陣平野屋 で展示されるおひなさまをご覧いただきたいと思います。
 別館隣の木造の建物、通称「別邸」では、毎年、御殿雛を展示しています。
 それは、大きく場所もとるもので、台を組み立てるのに、六畳一間が必要です。昔の物ですから、角材と角材を凹凸に組んで、立ち上げていきます。枠が出来たら、その上に板を乗せて台座とします。今度は、別で、一畳分ほどの大きさの御殿を組み立てます。
 これの組み立てが大変。
 古くなっているので、なかなか柱と柱で組ませられなくなって来ているのです。毎年のことながら、右を立てると左が倒れ、左を支えると、右が倒れるという、堂々巡りをしながら、なんとか台座に据え付けるころにはもう2時間位過ぎています。
 それから、やっとお楽しみの人形と道具の時間になります。
 子供の頃は、誰がお姫さまを出すかでいつも喧嘩になり母にしかられたものです。
 大人になった今でも、やはりお姫さまを出すのは早い者勝ち。わくわくしながら、そ〜っと箱から出す喜びは、ひな祭りのメイン行事だと思います。
 主役の2人が並んだら、珍しい5人官女がその下に並びます。
 私のお気に入りは、右から2人目の官女さま。すうっとしてすまし顔の他の4人とは、まったく違った顔立ちで・・・いってみれば「おかめがお」なのですが、この方を見てると、こちらまで自然に、にっこりしたくなります。私も愛嬌よしといわれるようにがんばらなくっちゃなんて、思うのです。
 そして、右大臣左大臣、桜と橘を定位置に。3人仕丁は、表情豊かに、怒り泣き笑いの顔で、御殿の庭角で煮炊き、2人仕丁は、何か話しながら掃除をしている様子に置いていきます。
 御殿の庭右には、公家の方々が闘鶏などして楽しむ様子にし、ひよこを連れた親鶏も庭先にたくさんいるように遊ばせます。
 人形が一段落したところで、最後に、お道具類です。5人前揃いの雛膳、お茶道具、着物、将棋や碁(碁石や将棋の駒も本物のように作ってあって)、お化粧道具等々・・・私のイチオシは、12ヶ月の月替わりの重ね杯です。
 月ごとの行事が金蒔絵で丁寧に1つ1つ描かれていますから、重ねてしまわず、平らに並べてお客様に見ていただきます。
 道具類を全部飾り終えて、ようやく、一息つくとまた2時間たってしまっています。
 そんなふうに飾ったお雛様が、皆様に見ていただけるようになって、私はもちろん、さぞやお雛様も、喜んでみえることでしょう。
 あなたも、ぜひ一度。

◎高山でおひなさまを見るときの物知り辞典
【生きびなまつり】  高山のお隣、霊山として有名な宮村があり、その中にある水無神社では、毎年4月3日に「生きびな祭り」が執り行われます。氏子の稚児行列に続いて、巫女、大臣左大臣内裏様とお后様そして5人官女の境内行列は、平安時代に戻ったようです。
 生きびなさまには、飛騨一円からの応募によって、選ばれた未婚の女性が扮しますから、注目されますし、はなやかな春一番の行事でございます。
【 あ さ つ き 】  葱によく似た「浅月(あさつき)」は、飛騨のひな祭りには、欠かせないものです。お雛様の横に無造作にコップに入れてあるので、「これは何?」と怪訝な顔をされる方も少なくありません。
 これは、春先にお雛さまを飾るときには、まだ寒くて桃の花も菜の花もさいておりませんから、唯一草ものと思うとやはり畑の角に伸びているあさつきだったのでしょう。また、あさつきは水に入れておくと、青いところがすう〜っと伸びます。そこから、子供の成長に願いを重ねているという説もあります。
 なにせ子供の頃から、雛さまにあさつきは付き物でしたから、当たり前のことと思っていましたが、お客様に尋ねられて、びっくりしたのは、私の方でした。とほほ。

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馬と桜

NHK高山支局長 中林 利数     

 「飛騨」という字は昔は「斐太」とか「斐蛇」とか書いたようです。私の卒業した高校は斐太高校といいますが、修学旅行に行ったら、ガイドに「アヤブド高校のみなさ〜ん」と呼ばれて、びっくりしたことがあった。
 誰が最初に考えたのか知らないが、「飛騨」という字並びはセンスがいいと思う。「騨」という字を辞書で引いてみたら、「あしげ、馬の毛色の青白色に銭型の模様のあるもの。連銭葦毛」とあった。飛騨というのは白い馬が飛んでいることになる。「騨」でよかった。「駄」だったら、「飛駄」は何か宅急便みたいになりますもんね。
 地名というのは大事です。特に観光地ではイメージの広がりに響く。北海道に「月寒」という所があるが、シバレル寒さが伝わってくるようだ。長崎の電車の終点に「蛍茶屋」というのがあるが、用もないのに終点まで行ってみたくなる。群馬県には月夜野という村があった。NHKが去年行った「二十一世紀に残したい風景」の全国投票で、「飛騨高山」は第4位になり、「日本の祭り」では「飛騨高山祭り」が第1位になりました。「飛騨高山」という言葉の響きに魔力があって、全国の方々が投票して下さったのだと思う。もし「斐蛇高山」だったらどうなっただろうかとも思う。
 この4月から、NHK朝の連続ドラマ「さくら」は、飛騨が舞台になります。桜といえばこれはもう、「猫にマタタビ、日本人に桜」という感じで、私などは心の猿が踊りだしてしまって、手がつけられなくなります。高山も私が子供の頃の昔は、町の中にもっと沢山あちこちに桜の木があったような気がします。皆が大らかに賑やかに、桜と酒を楽しんでいた。そもそも日本人は最初は、桜よりも梅の方を好んでいた聞いたことがあります。平安の頃からだったでしょうか、歌に梅よりも桜を詠み込んだものが多くなったとか。竹にスズメ、梅にウグイスだが、桜に馬というのも合います。
 桜に馬といえば、桜駒という言葉もなにか粋ですね。「咲いた桜に駒止めて、駒が勇めば花が散る」ってのがありましたな。よく考えると、ちょっと色っぽい文句ですね。朝の連続ドラマ「さくら」は4月から9月までの半年間です。初のハイビジョン放送でもあります。どうか皆様、飛騨の美しい景色を思い出しながらご覧下さい。それではよい旅を・・・

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ショートヘア顛末記

 あれは、昨年の夏休みの終わり。急に何かを吹っ切りたくなった私は、エイヤっと髪をショートヘアにしたのです。
 着物の雑誌から切り取ったヘアスタイルは、着物にも合いそうなショートボブ。この年になって、そんな切り取りをもっていくのもどうかと思いましたが、結構に思い入れを持っていたので、そんなことになってしまいました。
 行きつけの美容院でも、ショートにすることに盛り上がり、一生懸命になってくださいました。
 ポイントは一つ・・・似合わなかったときにごまかしがきくこと・・・気が小さくて大笑いです。
 すっかりと短くなり、思った通りになったので、うれしくてるんるん気分で会社に戻ったのでした。
 それから数日間は、私をみて、みなが一瞬、目が点になったり、びっくりするのをおもしろがっていました。そして、十分にイメージチェンジを楽しんだので、また、ヘアピースを使って元通りのスタイルに戻りました。
 なぜかって?息子のひとこと。「その髪で、女将できるの?」
 母は、息子に弱いのでした。

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春が来る

 春は、心新たになる季節です。今年の平野屋にも、たくさんの新入社員がやってきます。
 入るほうも、どきどきすることと思いますが、受け入れる方も大変です。
 私どもでは、新人を育てる役として、各部署の中で、社員を抜擢して「教育係」を任命します。入社年数や、日頃の仕事ぶりから決めるのですが、彼らは当の新人達よりも、もっと大きな不安やプレッシャーを持って春を迎えることになるのです。
 どんなふうに話したら、自分の言うことを素直に聞いてくれるのか、どんなふうに教えたらよいのか等と悩みながら、教育係はその時になって、自分に教えてくれた人の苦労にまで、思いを馳せることができるのです。
 さてしかし、新入社員たちは、こちらの気構えなど関係なし、まだまだ学生気分が抜けていません。研修では、社会人になるための心構えを教えますが、それを受け入れることができるかどうかが、第一のハードルです。
 社会人としてのみだしなみ、言葉使い、立ち居振る舞いが大切だと教え、実際にできるようになるまでには、かなり時間がかかります。それを教えるだけで息切れしてしまう人もいるほどです。
「え〜?こんなことも知らないの?」
と、目を丸くすることもしょっちゅう、吹き出して笑ってしまうことも度々。
 しかし、それと同時に、何だか変だと思うのです。そういったことは、社会人として入社してから教えることなのだろうか?成長過程の中で、家庭や学校で学んでくることなのでは、ないかしら?
 たとえば、敬語も、国語では授業で習うけど、実際には使っていないですしね。子供たちにとっては、「古語」と同じで、現実感がないものかもしれません。また、襖は座って閉めるといっても、襖のない家に暮らしているし、あったとしても親も立ったまま開け閉めしているのだから、常識は常識でなくなっているのです。
 と、そこまで書いて、ふと我が身を振り返ると、自分の子供たちも御多分にもれず、・・・です。
 先生を「○○ちゃん」と呼ぶ子供に、「そんな呼び方は駄目」と、叱ったことがないような気がします。
 また、家での生活でも襖を静かに閉めなさいというくらいで、座って開け閉めするのが常識だと話したことがないような・・・ああ、情けない。うちの子供たちも、社会に出てから、きっと目を丸くするのでしょう。そして家に帰って言うに違いありません。
「敬語や立ち居振舞とか、ぜんぜん仕事と関係ないことばかりやらされるんだもの。がっかりだ。」
 ・・・話が、またそれてしまいました。
 春は新人の季節。新人たちは、毎年のことながら、社内に台風を巻き起こし、時には、教育係が疲れはててしまったり・・・。
 それなら、新入社員は入らないほうが良いのでは?と声が聞こえてきそうです。そうですね。台風は起きないかもしれません。けれども新しい風が吹くと言うことは、ともすれば毎日の繰り返し業務に陥る私たちにとっても、自分を見つめ直すチャンスなのだととらえています。教える難しさを思ったり、育ててもらった感謝をしたり、そして新人達が、研修を終え、一人前になったら本当にすがすがしい気分になれることもまた、私達は知っているのです。研修の成果を、最後に私が見せてもらうのですが、終わった後には涙ぐむこともあるほどです。一生懸命な人ほど、教える私達にも情が入ってしまうのですね。新人達に、振り回されながら、今年も忙しく進んでいくのだろうと思います。さあ、はりきって、前を向いて進んでいきましょう!!

パソコンその後

 お客様に、「パソコン、その後どうですか?」と聞かれ、「はぁ〜」なんて言っています。
 実は、昨年秋ウィルスが来たのです。もう真っ青になり、どうしてよいかわからず、パソコン屋さんに頼みウィルスバスターを入れて・・・情けない思いをしました。それまでは、結構調子良く進んで、パソコン教室にも通ったりしたのです。オートシェイプという機能を知ったときには、大喜びで、「平野屋の地図限定版だぞ」なんてやっていたのですが。
 夏の忙しさと秋口のウィルス君の襲来に、急にパソコンに疎遠になってしまいました。「ワープロの方が簡単だし、言うこと素直に聞くし、やっぱり私はワープロがいいや」なんて言っていたのですが、やはり添付ファイルっちゅうやつには、勝てませんでした。
 そこでまたまた、パソコンに取り組むことになりました。私の言うことを聞かないときには、もう誰彼かまわず呼んできて、「助けてぇ〜」と頼み、コーヒーを飲みながら、気を落ち着けてパソコンに向かう日々が続いています。
 この先のことも考えて、パソコンで、何か新しい楽しみを作っていきたいと思うこの頃です。


飛騨高山の春の行事

・飛騨高山ひなまつり 3月1日〜4月3日
・NHK朝の連続テレビ小説
  「さくら」
4月1日〜9月28日
 皆さんご存知朝8時15分からです。
 飛騨を舞台にした「さくら」は、高山ファン必見です。
・飛騨高山さくらまつり

4月下旬〜5月上旬
飛騨地方の桜の名所・・中橋近辺(高山市)、桜の公園(国府町)、臥龍桜(宮村)、奥飛騨温泉郷(上宝村)、神岡城(神岡町)、荘川桜(荘川村)

・「さくらさん」と
  そのおかあさんご招待

春の部・・4月27日(土)、28日(日)
秋の部・・11月9日(土)、10日(日)

 5歳〜15歳の女性の方で、「さくら」という名前をおもちの方とそのおかあさんを飛騨高山へご招待します。

・新緑の赤い中橋ライトアップ 4月6日(土)〜5月6日(月)
 桜が咲いた中橋川辺はとてもきれいで、夕食後の散歩にぜひおでかけください。別館のお部屋からの眺めが特等席です。
・春の高山祭り 4月14日〜15日
 ご存じ、あの屋台の出る祭りです。
・タイムカプセルを通って、
  江戸時代へ
4月14日(日)〜5月26日(日)の土日祝日
 高山は、和服の似合う街だから中橋のたもとの市制記念館で、和服姿に変身して、町並みを歩くことが出来ます。男性は、裃姿に着付けしてくれます。
・飛騨古川、起こし太鼓祭り 4月19日〜20日
 高山から20分北へ上った街で行われる古川やんちゃのけんか祭りです。
 勇壮な起こし太鼓は、夜8時頃の打ち出しに始まり、付け太鼓を持つ男性達が熱気あふれます。
・飛騨高山観光協会記念事業 4月20日〜21日
 我楽多市・・さんまち通り
 からくり実演・・高山陣屋前(平野屋隣)
 おわら風の盆流し・・本町通り(平野屋前)
 杜の賑い高山・・世界生活文化センター
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平成14年春

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