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飛騨高山本陣平野屋 ブログ「飛騨高山から」

 平成14年冬 ―

りらっくす蔵  私の娘「辻垣内まりあ」
田渕久美子様との対談  冬の行事

女性のための・・・『りらっくす蔵』
 お知らせいたします。
 この冬、またひとつ、本陣平野屋での楽しみが増えます。

   みなさまに、もっとゆっくりとすごしていただきたい・・・・・・

 そんな願いを込めて、どうしても、どうしても、実現したかったこと。
 こんなちっぽけな旅館に何度も来てくださるあの方のために、いつも私とお話してくださるあの方のために、そして、忙しい日常から離れて、旅行にこられたあなたのために。
 喜んでいただきたくて、くつろいでいただきたくて、ぼんやりすごしていただきたくて。
 ようやく決まりました。
 知る人ぞ知る、本陣平野屋「別邸」、あの木造二階建ての民家を利用することになりました。もちろん、明治時代の建物は、ほぼそのまま使います。

中庭の奥にあった「蔵」をお風呂にします。蔵の中が、お風呂です。決して大きなお風呂とはいえませんが、魅力的ということからすると、オンリーワンだと思います。
建物の一番奥にあった、和室の離れは、脱衣場奥の休憩室になります。窓を開けると、そこには宮川が流れる川面です。赤い中橋が見えます。特等席です。
浴衣を着たら、そこから、小さなウッドデッキに出られます。宮川を渡る風は、きっと、あなたのためにあるはずです。
囲炉裏のまわりに腰掛けて、お茶を飲めるようにいたします。ハーブティもあるといいかしらなんて考えています。ほっこり体を温めて、リラックスしたいのです。やさしい光が差し込むなぁと思って、見上げてみると、囲炉裏の上は天窓です。いつか見たことあるような懐かしさです。
母屋の奥には、リフレクソロジーとハンドマッサージの部屋があります。よくがんばっている自分にご褒美です。リフレクソロジーとは、英国式足マッサージ、痛くないです。あくまでもリラックスが大事です。そして、ハンドマッサージ。水仕事から、力仕事、ハードスケジュールにも文句を言わない「両手」に、パックもしてあげましょう。ピーチの香りで、心の中まで、ゆったりです。気になる料金は、リフレクソロジー、ハンドマッサージ共に、30分3,000円です。
もうちょっと休みたいときは、母屋の座敷のチェアに腰掛けて、仕上げの贅沢。写真集等をながめるのも素敵。静かに、時の流れを楽しみましょう。

 概要は、こんな感じです。いかがでしょうか。
 「りらっくす蔵」ならではの、懐かしくて、新しい、時間の使い方。
 ふるさとの家に帰ってきたようなそんな雰囲気の別邸に、似合うようなお風呂とくつろぎスペースです。

   オープンは、新春の予定です。「女性専用」です。

 男性には、春に、「おたのしみ」を創りますから、待っててくださいね。今回は女性だけです。

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私の娘「辻垣内まりあ」

本陣平野屋 営業課長 辻垣内 明   

 2002年、8月28日(水曜日)午前12時34分、私達の大事な大事な宝物「まりあ」が、この世に誕生いたしました。

 それは今年の2月の事でした。
嫁さん 「出来たみたい!」
私  「何が?」
嫁さん 「だから〜出来たみたい。」
私  「だから〜何が出来たの??」
 無理もありません、嫁さんが短大を出たての20歳・私が22歳の時、同じ旅行代理店勤務で知り合って・・・(途中色々ありましたが)・・・結婚したのが、91年2月16日の大雪の日でした。
 それで、もう私達に子供は出来ないと思い込んでいましたし、何年か前にも「出来たみたい」と言われ、ひと月程すると、「ごめん、違ってた!」という事件がありましたので、まさか、まさかの言葉でした!嫁さんからスキャナー写真(最近は凄いですね!)を見せてもらい、宇宙人グレイ君の顔の様なものを見て初めて実感がわきました。
 その後数ヶ月間は、長年出来なかったせいもあり、落ち着くまでは心配だらけの毎日でした。会社の同僚や友人に話したいんだけど何かあったらと思うと話せませんでした。4〜5ヶ月した頃初めて、仲人をして頂いた社長と女将に報告しました。友人にも話すと「うそ〜。」「まじ〜。」と、おまえら子ギャルか!(失礼致しました・貴方達それはないでしょ!)
 でも仕方ないですね、かたや、調理部に働く私の同級生の娘は、来春大学入学ですから(彼は早すぎた方)。私はこれからこれから。
 9ヶ月余りは私も「ほたる族」になりました。(煙草は外で)
 毎晩お腹をさすり、声をかけ、動くと本当に感動致しました。妊娠中は、世の中皆さんそう思ったんでしょうが、私もただ一人の親として、ただひたすら、元気に産まれてきて欲しいと本当に心から願いました。一人で神社に行きお守りを買い、願掛けもしました。
 しかし又、欲を言えば私は男の子が欲しかったのでした。子供とキャッチボール・サッカー・キャンプ・スキー・etc.が、病院の先生の一言でそれは夢と消えました。
「付いてないよ!」
 そうです甘かったです。欲・贅沢を言ってはいけません。今後私は、ままごと・あやとり・お人形さんごっご・なんでもやります。
 さて、女の子と聞いたからには名前です。私は只でさえ、辻垣内(つじがいと)と言う名字です。
 飛騨出身の方は解るのですが!この私のエッセイ?を読んで下さった貴方でさえ、今、読み方が解ったと思いますが、私は、以前の添乗員時代も
「つじがいと、と申します。」
「つじガイド?」
「男のガイド?」
とか、現在でも
「はい、つじがいとが承ります。」
「どのような字を書くんですか。」
と、成りますので、電話では「辻」で出る場合もあります。

 そんな事も有るので、せめて娘にはと・・・
 私と嫁さんの共通の願いでもあり、ひらがなで、愛くるしくて覚えやすい名前をと思い、「まりあ」と命名致しました。最近は当て字・かっこいい名前が多く、受付などで間違えて呼ばれるようですが、我が家はシンプルイズベスト、聖母マリアイズプリティー、親バカでまいります。
 そうこうしてる間に8月になりました。1ヶ月前には里帰り出産の準備をと言われていましたので、お盆過ぎに嫁さんの実家の岐阜市へ連れて行き、石原産婦人科さんへカルテの引継など挨拶をし、後は聖母マリア(まりあ)の誕生を待つだけ・・・の筈でした!

 天誅殺・悪夢の8月・9月・・・と今だから書けるのですが。
 まずは嫁さんを実家に送り1週間ほどしたある夜、父が夜、変な咳をしてるので、急患で病院へ連れていくと急性心不全で即緊急入院。待望の孫が生まれる矢先なのに。それこを「はぁ〜?」でした。まぁ何とか、大事には至る事無いとの事でしたので、ほっと一安心。
 私は、弟や親戚にお願いしつつ8月27日からJ○○さんや他の旅館さんと一緒に中国の大連へ出張いたしました。会社からも大丈夫かと心配して頂けましたが、予定日まで1ヶ月あるし、父も大丈夫ですからと出発しました。
 前の晩は、嫁さんの実家で泊まり名古屋空港では知り合いの常務さんからも「おめでと妊娠したんだって!」と祝って頂きながら出発した翌日のことです。
 虫の知らせ?まりあの知らせ?でなんとなく国際電話で嫁さんに電話すると
「お〜い元気?」
「少し待って、お母さんに代わるから。」
「なんで?」
「明さん、昨夜無事女の子産まれたから安心してね!」
「???」
 それこそ又又「はぁ〜」でした。1分間沈黙の後、何故?の世界です。
 すぐに飛んで帰りたい。早く逢いたい。大丈夫なのか。
 周りの方には、話さず話せず一日千秋の思い。
 30日、空港よりぶっ飛んで帰り、嫁さんの元へ直行しました。体重2,000グラム、早産でした。嫁さんは通常入院するべき筈の石原産婦人科にいました。大丈夫?としか声を掛けられませんでした。
 まりあは、救急車に乗せられ、1人で県立岐阜病院の新生児センターへ行ったと聞いた時には、心の奥が熱くなり涙が出てきました。ごめんねと。
 その後1週間ぐらいで、嫁さんは退院出来ましたが、まりあは、まだ保育器の中です。頭には脳波の線、鼻には酸素の管、本当に、愛おしい。一生懸命に生きようとする姿、1センチぐらいの指、小さい手、あれだけ無事にと祈っていたのに何故?嫁さんは、保育器の中のまりあに母乳を届ける日々が続きました。
 そんなある日、今度は、病院から電話があり、
「実はご両親に、お話が有ります。」
 今度は何?何なの?
「今度は何時そろって、来られますか?その時にお話します。」
 娘のことで、そんなふうに聞いて聞き返さない筈は無く、すぐ無理を言って教えて頂きました。
「心室中核欠損症」
 まりあの心臓に、3ミリ程の穴が開いているとの事。1時間ほど、呆然としました。何故何故、まりあに?
 嫁さんに電話をしました。
「まりあは大丈夫強い子だから。」
と言いながら、泣くのを必死に我慢してるのが伝わります。私も我慢できず泣けました。
 夜の11時、車で岐阜に向かうが涙が出てきてとまらない・・・休日の度に、まりあの元に通う日々が続きました。不眠不休も子供の為だと、どうということもありませんでした。
 インターネットで調べた、5〜6割は自然治癒と書いてあることが心の支えでした。そして、まりあの場合は、本当にお陰様で自然治癒したのです。勿論、利尿剤服用、母乳の量の制限など可哀想でしたが完治致しました。
 生後約2ヶ月がたち、まりあは4,000グラムになりました。本当に、ありがとうございました。

 今回のことで、本当に感じたことは、私は親として、まりあを育てるとともに、私もまりあと一緒に育って行きたいということです。
 最近では、私が産まれた時もやはり親はこうしたのかなとか、産んだばかりで、深夜の授乳による睡眠不足や子供の鼻詰まりを口で平気に吸い込むなど、女性は凄いとも思いました。父も元気になってひと安心です。

 まりあは、無事完治しましたが、同じころ産まれた子供さんの中には、まだ保育器から出れない子や何年もセンターにいる子供さんのことも心に残っています。病院の先生、看護婦さんが、患者さんや家族に気遣いしたり、声掛けなさるなど、精神面のケアをしていらっしゃることも知りました。まりあがいたからこそです。これまでは、障害についても、大変そうだなと他人事でしたが、少しでも何か出来ればと考えながら働いて行きたいと思います。高山市は今街全体でバリアフリーに取り組んでいます。私も心のバリアフリーで本当に心からお迎えし、満足されてお帰り頂けるよう努めます。
 この書面をお借りいたしまして、ひとこと。石原産婦人科様、岐阜県立病院新生児1センター服部先生・小島さん本当にありがとうございました。
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お話しちゃいました!!田渕久美子様と

 今年は、NHKの朝の連続テレビ小説「さくら」。楽しませてもらいました。4月から9月まで、高山は、本当に「さくら」「さくら」の一色でした。
 私も宴会場にお邪魔した時などに、ずいぶん「さくら」を使わせていただきました。ご覧になっていらっしゃった方の多いことにびっくり。
 中には、毎日、3回見ていらっしゃる方もありました。
 私たちにとっての「さくら」は、飛騨の暮らしを外から見ることでもありました。レオナルドの店などは、まさにその典型で、飛騨で、お酒を飲むなら、こんな店が、イメージなんだろうなと思いましたし、また、ろうそくやさんでの親子3代にわたる暮らしぶりにも、飛騨らしさがありましたね。
 また、半年間、「さくら」で見た、あの場所へ行きたいとか、あれを買いたいなど、さくら関係のお客様の要望に、奔走することもしばしばでした。
 終盤戦には、1話飛ばしで、ドラマが放送されるなど、ハプニングもあり、最後まで話題を振りまいた「さくら」だったのですが、ある日、いかにも「おかみたより」の話題になりそうなことが起こったのです。
 それは、高山に講演にいらっしゃる田渕久美子さんとの対談に出ませんか?というお誘いでした。主催は、岐阜県が運営する「飛騨・世界生活文化センター」さんです。
 どうしてこういうときに、私は自分の身の程を考えて、それを肝に銘じ、辞退させていただくことをしないのでしょうか。お話しているうちに、
「はぁ〜、役不足ですが、あの〜、よろしくお願いします。(あっ、言っちゃった。)」
 趣旨もよくわからぬうちに、イエスと言ってしまう・・・こんな私が恐ろしいのですが、とにかく引き受けてしまったのでした。後は、みなさんご存知のとおり、自己嫌悪との格闘の日々が始まるのでした。
 田渕久美子さんは、講演依頼を受けると、どなたかとの対談形式を希望されるそうです。それで、センターの方が私を思い浮かべてくださったようですが、なぜ、私なのか察するところ、生粋の飛騨びとであり、飛騨弁を話すからのようでした。
 なんだかよくわかりませんが、はっきりしていることはふたつ。
・いらっしゃったお客様に、よろこんでいただくような質問をしなければならないということ。
・主役の田渕さんに輝いてもらえるように、出過ぎないこと。
 イメージは、休日の朝、NHKで放送されていた「ホリデーインタビュー」のアナウンサーだと勝手に決めました。
 そつなく、如才なく、時には、笑いもとりながら、きらりと光る話をしなければならないと、思うものですから、質問の内容も積んでは崩し、崩したものをまた積んで10月のあの戦争のような毎日をこなしながら私は夢の中でもインタビューしています。
 再び、引き受けた自分の軽率さを後悔したのでした。

 前置きが長くなりました。
 当日7時からの本番に先立ち、夕方5時に田渕久美子さんに、初お目見えいたしました。
 すっご〜イ美人です。華奢です。そして、明るい方です。がははと笑われます。うけをねらうところは、私と共通しています。インターネットの田渕久美子ホームページにて、事前情報はたくさん仕入れしておいたものの、そんなものは必要がないほど、話題の豊富な楽しいかたでした。
 そして、本番もあがることなく、初対面とは思えないほどの話の盛り上がりで、(田渕さんが、私に合わせてくださったのですけど)、講演会はあっという間にすんだのでした。

 実は、ここだけの話、講演の日、10月28日は、私の誕生日でした。とっても刺激的な誕生日だったことはいうまでもありません。
   ほ、ほ、ほ。

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飛騨高山 冬の行事予定

・絵馬羽子板市 12月22日(日)〜23日(月・祝)
・中橋ライトアップ 12月22日(日)〜1月3日(金)
・酒蔵めぐり 1月7日(火)〜2月28日(金)
・氷の彫刻まつり

1月25日(土)〜

・飛騨高山 雛まつり 3月3日(月)〜4月3日(木)
 3月半ば頃よりは、昨年同様「本陣平野屋のひな祭り」も開催します。おたのしみに!
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平成14年冬

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