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 平成15年春 ―

この春のお知らせ  私たちの宝物  「りらっくす蔵」その後  ミニツアーの報告

この春のお知らせ
●●● おひなさまが始まります!! ●●●
 
雛飾り 今年も、開催いたします。
 佐藤先生のお雛様です。
 昨年、見逃された方、必見です。

期間 :3月9日(日)〜4月1日(火)
時間 :午前9時〜午後3時
場所 :りらっくす蔵 2階

 大阪藤井寺市在住の佐藤禎三先生は、お雛様の数々をご自宅を開放して、毎年展示なさいます。口コミで広がって、毎年4千人ほどの方が、見にいらっしゃるのです。時代物の享保雛から、かわいらしい民芸のお雛様まで、童心に返ってしまうひとときです。
 著書には、「佐藤禎三の遊び暦 雪花風月」(淡交社)があります。また、月刊小説現代に、連載中の服部真澄薯「清談 佛々堂先生」は、佐藤先生をモデルにした小説です。おもしろいです。
 私は、いつも器の使い方や、季節の飾りつけなどの室礼を、教えていただいています。私の先生です。
 現在は、日本中、あちこち飛び回り、ギャラリーや、器展などの催事会場のしつらえをなさって、楽しんでいらっしゃいます。
 その佐藤先生の、お雛様の数々を、今年もまた、お借りできることになりました。
 展示の時間内は、男性にも入場可能な、リラックス蔵です。(ただし母屋二階のみ)
 ぜひ、お越しくださいませ。


●●● 料亭に椅子のお席ができます ●●●

 花兆庵2階の料亭「曙」に、椅子のお席が新しくできます。これまでもございましたが、椅子席ご要望の方に、もっとゆっくり使っていただけるようにと、3席を2席にし、入り口には、暖簾の仕切りでなく、扉をつけることになりました。掘りごたつ席と遜色なく、お使いいただけます。
 出来上がりは、3月20日頃の予定です、お楽しみに・・・・。
 ただし、たったの2席ですので、ご要望の方は、ご予約時にお早めにお申し付けくださいませね。


●●● ちょっとだけ露天風呂気分 ●●●

 花兆庵の3階にありますお部屋ひとつにだけ、お風呂を作ることになりました。
 庭付きのあのお部屋です。お手洗いと洗面所が離れているので、洗面所側から、お庭へ、もうひとつお風呂が作れることになりました。またまた、建築家の石川雅英先生の登場です。
 町の中ですから、ドッカーンとした開放感のあるお風呂が、作れるわけではありませんが、こじんまりと楽しげなものになりそうです。無窓を作るので、場合によっては、外の空気を楽しみながら、お風呂に入っていただけるでしょう。ゆったりと時間をすごしていただけたらと思います。
 こちらも、出来上がりは、3月20日頃です。ぜひご利用くださいませ。

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私たちの宝物

 昨年高校を卒業して入社し、1年間、一生懸命働いてきた4人は、私たちの宝物です。
 教える人も教えられる人も共に、泣き、笑い、成長し、それが、会社の活力になっていくのだと思います。さて、今年もまた、新人の季節です。今年は、どんなドラマが生まれるやら・・・・・・。


<入社1年を振り返って>

フロント係り 平田 保昭     

 僕が、本陣平野屋に入社してから、もう1年です。うれしかったこと、情けなかったこと、腹がたったこともたくさんありました。
 入社してすぐに、研修がありました。お客様に接するために、必要な言葉使いや考え方、身のこなしを教わりました。そして、実際に、現場に出てからは、新人一人一人に付く教育係の先輩に教えてもらいました。仕事ひとつできるようになると、研修シートにはんこをもらえました。
 今までで、一番悔しかったのが、自分の思い通りに仕事ができなかったことでした。
 フロントの仕事のひとつに、「インフォメーションまわり」という仕事があります。チェックアウトされた部屋のインフォメーションを見て、市内の案内地図や、部屋のメモ帳を補充したり、また、インフォメーションのページが汚れていないかを確認する毎日の仕事です。細かいチェックポイントが多いので、なかなか合格がもらえません。
 その日は、今日こそ合格するぞと気合を入れて、やりました。しかし、1度注意されたことに気をつけて、よし今度こそと思ってやったのに、先輩に点検してもらうと、ひとつ、ふたつと、抜けているところがあり、先輩から「しっかりできていない上に、時間がかかりすぎだ。」と、いわれてしまいました。自分の中では、しっかりやっているつもりでも、できていなかった上に、時間が必要以上にかかるのは、サボっているのと同じだといわれたので、大きなショックでした。どうしていいかわからなくなりました。
 それでも、毎日、早く一人前の仕事ができるようになりたいと思い、認めてもらえるまでは一生懸命やってみることにしました。大分早くできるようになりました。
 最後に、僕は約束します。
 お客様に接する時には、笑顔を大事にします。一番基本的なことだけど、僕が1年間学んだ中で、絶対に欠かしていけないことだと思うから、笑顔で応対いたします。


<1年を振り返って>

客室係り 山越 千恵美     

 私は、本陣平野屋に入社して1年になります。この1年、自分でもびっくりするくらい多くのことを学び、勉強しました。
 入社して1番苦労したことは、日ごろ使ったことのない敬語を覚えることでした。私は、暗記が大の苦手で、敬語を覚えることができるかどうか、心配でした。
 学生の時は、先生にすら「タメぐち」で、話していたし、家でも使うことはありませんでした。でも社会に出たら、そんなことは通用しませんでした。
 1から敬語を習ったのですが、初めは、何を言っているのか、さっぱりわかりませんでした。どんな時に使うのかもわかりませんでした。
 でも、先輩はいつも優しくて、先輩にいつも教えてもらって、使っていくうちに、自然に敬語が出てくるようになりました。敬語を使うと、話し方もきれいになるとわかりました。
 入社して、1番うれしかったことは、私が受け持ちをしたお客様が再度お越しになったことです。私の顔を覚えてくださっていて、「また、きましたよ」とおっしゃいました。ちっともうまくいかなくて、失敗ばかりしていて、毎日不安だった私に、すごい勇気をくださいました。その言葉を聞いて、客室係りになって本当に、よかったと実感しました。
 よくお客様から、仲居さんは、大変だね。と言われます。確かに、大変に、見えるかもしれません。
でも、お客様と話していて、楽しいし、お客様の住んでいらっしゃるところのことや、家族のはなしができたりすると、勉強になります。また、気をつけなくてはいけないと思うこともたくさんあり、お客様の一言一言を大事にしたいと思います。これまでは、こんなに、言葉の重みを感じることはなかったけれど、社会人として、本当に勉強になり、成長したことがとてもうれしいです。
 仕事もだいぶ慣れましたが、いたらないところがたくさんあります。わからないこともたくさんあり、先輩方にもたくさん迷惑をかけていますが、1日1日大事にしていきたいと思います。そして、一生懸命がんばって、自分を磨いていきたいと思います。お客様にまた来るねといわれる係りになれるようにがんばります。


<2年目の目標>

客室係り 古川 正美     

 長かった学生生活から、社会に飛び出し。早いものでもう1年がたとうとしています。何もわからず研修期間に入り、2ヶ月たって、テストがありました。客室案内テストでは、女将と先輩を目の前にして、頭の中でパニックを起こしながら、顔を真っ赤にして、一生懸命それまで覚えてきたことを説明しました。合格をいただいた時には、丁寧に教えてくれた先輩の前で涙を流し、なかなか止まりませんでした。
 研修を終えたら、お客様を受け持つようになり、責任が増えました。毎日、毎日、何か新しい発見があって、勉強不足を実感しています。2年生になるといっても、まだまだ先輩に助けてもらうことが多く、後輩が入ってきた時、自分も先輩のようにしっかり教えられるか、とても心配です。
 お客様は、それぞれ、旅行の目的や、メンバーや、考え方が違っていて、その方に合わせた対応は、本当に難しいと思います。
 こんな私でも、お客様に褒めていただけることもあり、そんなお客様に支えられて、仕事を続けることができたと思います。「また、来ます」と、いうお客様の言葉は、私自身への何よりの薬です。
 今年の目標は、去年よりもっとお客様に喜んでいただけるよう「成長した古川」になることです。
 お客様への心配り、気配りは、当然のことですが、同僚への気配り、心配りがもっとできるようになりたいです。緊張感は、今までのように持ち続けながら、もっと責任感をもって、この仕事に誇りを持っていきたいと思います。


<1年が過ぎて>

売店部 大岩 実香     

 私が、本陣平野屋に入社して1年が経とうとしています。この1年は、あっという間で、1年たつのがものすごく早く感じました。
 入社して、研修時は、厳しそうな会社だし、お客様に接するのは大変そうだし、言葉使いも気をつけなければいけないだとか、高校卒業したばかりの私は、正直いって面倒だと思いました。そして、この仕事を長く続けられるかなあなんて、思っていましたが、今ではそんなことも懐かしいことのひとつになってしまいました。
 さて、この1年間の中で、私は1度、お客様をすごく怒らせてしまったことがあります。飛騨牛の宅配便の手配を頼まれた方への説明が悪かったのです。すごく落ち込んでしまいましたが、次の日、おかみさんから、
「落ち込んだ?でも、みんなミスをしたり、クレームをもらって注意されたりして、成長していくんだよ。お客様に、直接、叱ってもらえてよかったね。ありがたいね。」
と言われました。
 それで、やっと、他の人から見た自分は、どんな風に見えるのかとか、私は、今までどんな態度で、お客様に接していたのだろうかとか考えることができました。人から押し付けられたのでなくて、自分から自然に自分の悪いところを直してがんばろうと思えたから、良かったと思います。
 それから、私は、入社したての頃、笑顔が出せなくて無理やりにこっとしていたり、人見知りするので、何かうまく話せなかったり、ということが多かったけれども、今は、初めの頃とみると、本当にいらっしゃいませという気持ちで笑顔がでるようになり、お客様に、自然に声かけができるようになりました。お客様と話していて、面白いことを言われて、笑って、楽しいなと思うことがすごく増えました。
 一年たつのに、私は、まだまだ新人気分で、仕事も一人前にできていないし、悪いところもたくさんあるけれど、いっぱいの笑顔で、楽しく仕事をしていきたいです。そして、お客様にも、楽しんだり、喜んだりしていただきたいから、観光のことなどもっと勉強したいし、成長していきたいです!!

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「りらっくす蔵」その後

りらっくす蔵 冬号でお話しましたとおり、昨年の暮れに、「りらっくす蔵」が、オ―プンしました。女性専用りらっくす施設です。花兆庵の設計をしてくださった石川雅英先生が、今回も設計してくださいました。
 もともとあった木造の民家の風合いはそのままに、でも少しモダンなところもあるといいねなんて、10年前の花兆庵建設の時が戻ってきたみたいに、わくわくしながら、出来上がりを楽しみました。
 洗面所には、ガラスの洗面器が置かれ、照明器具は、デンマーク製。椅子やソファ、ベランダのスチールチェアにまで、こだわって、もう本当に趣味の世界。
 その一方で、お風呂になった蔵の床板が、年代を感じさせてよいからと、活かすことになりました。囲炉裏のベンチと、和室の本棚です。
 2月には、テレビで、取り上げていただいたので、「りらっくす蔵」を目的にいらっしゃる方もあり、和室でおこなうプチエステ・・・ハンドケアトリートメント(手のパック)やリフレクソロジー(英国式足マッサージ)も、好評です。
 すでにご利用くださった方は、ここまでうなずきながら読んでくださったことでしょう。
 たくさんの方がご利用の時には、少しお待ちいただきながら、お1人お1人にゆっくりと入っていただくようにしたいと思っていますので、ご了承くださいませ。

<男性の皆様へお知らせ>

 別館の7階の男性浴場に、露天風呂ができます。3月20日頃、オープン予定です。飛騨高山の町並みを一望、宮川の流れを楽しんでいただけるような露天風呂です。小さいけれどサウナもあります。
 夜は、満天の星空がごらんいただけるので、こちらは、「りらっくす満天」としました。開放感のあるようにと、ウッドデッキも作ります。乞ご期待!!

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「飛騨びとを訪ねて」ミニツアー

 12月、1月、2月に、それぞれ日替わりで、企画しました本陣平野屋特製ミニツアーが、好評のうちに終わりました。
・飛騨の里で民話を聞く会  喜寿を迎えられた種蔵先生が飛騨弁での民話や暮らしを話してくださいました。
・飛騨の駄菓子「こくせん」を作るお店
  「谷松」のおじちゃんの話
 私が小さい時から知っている地元の有名人、谷松のおじちゃんが、駄菓子のことを、話しました。もちろん飛騨弁!
・中村久子さんの話を聞く会

 中村久子さんとは、幼い頃、両手両足を切断しながらも、前向きに生きた高山の女性。
 日本のヘレンケラーといわれています。その中村久子さんの話を、顕彰会の真連寺、三島多門住職がお話してくださいました。本で伝記を読むのとは違った久子さんの生き様が伝わりました。

・木工家具「飛騨産業」の見学

 飛騨で最も古い木工会社です。
 あの「暮らしの手帳」に紹介されたことから、全国に知られることになりました。
 飛騨の匠の技術をごらんいただきました。

・原田酒蔵のお酒の話  古い町並み、上三之町の造り酒屋さんの10代目、原田専務さんが、お酒の種類や、違いについてお話くださいました。
 普段絶対見ることのできない内部まで見せてくださったり、聞き酒の当選者に、プレゼントがあったりと、盛りたくさんのツアーでした。
 もちろん12月だけの花餅つくりや、漬物漬けツアーも、好評でした。花餅は、みなさんのお宅のお正月を彩ったことと思います。

 もっともっと充実して、ミニツアーを続けていき、皆様に飛騨を紹介していきたいと思っています。
 次回は、7月初旬に開催予定です。ぜひ、ご参加くださいませ。
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平成15年春

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