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飛騨高山本陣平野屋 ブログ「飛騨高山から」

 平成17年冬 ―




本陣平野屋特製「あねさまもち」ができたとさ。
 この秋10月20日、本陣平野屋のお菓子に、オリジナルの「あねさまもち」がお目見えしました。「あねさま」とは、飛騨の言葉で、若嫁さんとか、年頃になったお姉さんとか言う意味。
 白いやわらかなおもちのなかに、ごまとくるみとみしで作ったあんをいれました。素朴で優しい飛騨の味がすると、好評です。

 むかしむかし、飛騨の国では、お客さんが尋ねてくると、あねさまが、一生懸命におもちを作って 、もてなした。大事にたばっておいた、ごまやくるみを味噌にまぜ、柔らかいもちでくるんだ。 (たばる・・とって置く)
 遠いところをたずねてきてくれたお客さんに、なんとかよろこんでもらおうと、あねさまは、一生懸命につくったとさ。
 ようやく出来上がったあねさまもち。
 いろりで、当主としゃべっているお客さまに、どうぞ召し上がってくださいと、お皿に乗せてもっていく。
 よろこんでたべてくれるだろうか。
 おいしいといってくれるだろうか。
 一生懸命作ったけれど、こんなものと笑われないだろうか。
 と、不安になる。
 おもわず、ほっぺたが赤くなる。
 「『あねさまもち』です。おひとつどうぞ。」
 白くてやわらかなそのもちに、客人は、手を伸ばす。
「ほうっ。うまいな。もうひとつ。」
 もっと食べたいもう一つ。
 あねさまは、そんなお客さんの顔を見て、うれしくて、作ってよかったと、また、ほっぺたを赤くするのだった。

 本陣平野屋では、ご到着時に、お菓子をお出ししています。これまでも、季節によって変えながら、二つのお菓子を出していました。
 シーズンごとに、どんなものを用意して、お客様に召し上がっていただこうかと、考えてきました。しかし、定番商品には、限界があることも知っていました。

 私たちのお茶菓子に対する思いはふたつ。
 おいしいこと。
 本陣平野屋にしかないこと。
 そんなお菓子が ないかとずっと考えてきたのでした。
 そして、いよいよチャンスがきて、この秋、オリジナルのお菓子を作ることができました。

 飛騨の山奥の味だから、けっして気取った味ではないけど、懐かしいやさしい心になれるあねさまもち。
 「あねさまもち」を本陣平野屋が、作ってみたのです。
 何度も試行錯誤しながら、作りました。
 素材の味を生かすので、賞味期限は10日しかありません。短い賞味期限は、売店の社員の皆様の責任も重くなりますが、お客様に喜んでもらうという気持ちを持って、進もうと思います。
 ぜひ お召し上がりくださいませ。
 包装紙も、「あねさま」らしくピンクにしましたが、派手な模様は入っておりません。売店にて、売っておりますが、たくさんお求めのときは、どうぞお早めにご注文くださいませ。ご出発までに、ご用意いたします。
 たくさんのお客様に愛していただける「あねさまもち」になります様に。



「新客室・・その後」

 平成17年春にオープンした客室3室。
 今までの旅館のイメージにとらわれず、滞在していただくための快適さと、新しいくつろぎを求めて作った客室。
 花兆庵の 新しい宿泊のカタチ。
 主だった宣伝はしませんでしたが、お客様から、ご指定の予約をいただけるようになってまいりました。
 宿泊された方は、従来の和室と違うイメージにびっくりされならがも、滞在を楽しみ、皆様チェックアウトぎりぎりの時間まで、お部屋をお使いになられます。部屋のお風呂も、石作りで、ジャグジーと浴室テレビつき。皆様必ず部屋のお風呂に、おはいりくださっている様子です。
 そこで、この春は、引き続き、5階にも浴室を作ることになりました。4階の458hikariの部屋のような和洋室を2部屋ご用意いたします。
 部屋の大きさは60平方メートルとし、使いやすく 、明るく、のんびりできるそんなお部屋を作ります。
 あんまり話すと楽しみがなくなりますからこの辺で・・・。みなさん、楽しみにしていてくださいね。
 新客室は、3月中旬にオープン予定です!!


飛騨の正月迎え

 お正月が来るといえば誰でも心が改まる気がします。年末になれば、掃除をしなければ・・・という気持ちに自然になります。毎年思うのは、その年によって、流行するお掃除品がでること。それは、洗剤であったり、便利な電気器具であったり。
 それについていかないと、なんか掃除ができないような気持ちになるから不思議です。
 さて、正月には、地方によって、 風習や決まりごとが、あります。飛騨高山にも正月迎えになくてはならぬものがあります。

●花餅(はなもち)

 飛騨は雪深い土地柄で、冬ともなると、花の一輪もなくなってしまいます。
 そこで、正月に、何か彩りのほしかった飛騨人は、山に入って、大きな株を切り、家に持って帰りました。
 年の暮れとなり、正月のもちをつくときに、余った餅を細長く切り分けて、株からまっすぐに伸びた枝にまきつけ、花に見立てたのです。
 まっすぐに伸びた細い枝に、くるくるとたくさん巻きつけたもちは、まるで白い小花が咲いたように、大変に美しく、飛騨の正月の風物詩として、今に受け継がれております。
 近年は、紅白の花もちもでて、このごろは、紅白の花もちが主流となっています。また、黄色や緑色が入っていろとりどりの現代花もちも、販売されるようになりました。
 ちなみに、花もちは、朝市で買うことが多いですが、 このごろはスーパーにも並び、忙しい主婦のお手伝いをしているようです。
 本陣平野屋では、今年もミニツアーに、「花もちつくり」の体験コースをご用意しております。平野屋の花もちご用達の、高山市江名子町「中野俊一」さんのお宅にお邪魔して、作ります。飛騨の農家の一室を借りて作る花もちと、中野さんのすばらしい(?)ひだ弁の話を聞くひと時は、さらに飛騨高山を身近に感じさせてくれるでしょう。

●塩ぶり
 むかし、海から遠い飛騨高山には、新鮮な海鮮類が、届くわけもなく、すべて塩漬けされてから、運ばれました。そのなかでも、富山湾で獲れたぶりを塩漬けにした「塩ぶり」は、年取り、正月には、なくてはならないものでした。
 「年取り」という特別な日に、食べる特別な魚は。出世魚として名高いぶりが重宝されたのです。しかし、大変高価な魚でありました。ぶり一匹が米一斗(約15kg)〜二斗分くらいの値段だったそうです。それで、高山の家すべてが、ぶりを食べられたわけではありませんでした。ぶりが食べられない家庭は、塩ます。
 それもだめなときは、塩烏賊となります。それでも、大事なことは、尾頭付きちうことでありました。
 年末が近づくと、年取りの段取りをするおかっつあまたちは、今年の財布の中身と相談しながら、魚を決めるのでした。
 年取りの晩、運良くぶりを食べられる家庭では、
「今年は、ぶりが食べれたで、ありがたいな。来年も食べれますように。」
 といい、鱒になった家では、
「来年こそは、ぶりが食べられるように、がんばろまいか。」
 と話したのでした。
 しかし、この話と、子供達の思いは、必ずしも、一致していなかったという笑い話があります。
 年取りの晩は、風呂に入って身を清めたり、仏壇におまいりするなど、「家」としての行事しきたりがたくさんあり、夕食のお膳に向かうころには、せっかくのぶりも、すっかり冷めてしまってました。子供達には、冷めたぶりが、そんなにおいしい魚には、思えず、
「ちぇっ、また今年もぶりか」
 といって、
「ぶりは誰でもたべれる魚ではないんやぞ」
 とか、
「この罰当たり」
 といって、年取りの晩になっても、まだ、親から、大目玉を食らうことになるのでした。
 それに比べて、塩烏賊は、さめてもおいしいし、味があります。残った烏賊は、新聞にくるんで、ポケットに入れておくことも許され、おやつ代わりに、あとから食べることもできました
 そんなわけで、子供達にとっては、烏賊のほうが、絶大な人気があったそうです。

◎塩ぶりの知識のおまけ◎
 富山の港で獲れたぶりは、塩漬けされ、ぼっかさが、越中街道を通り、飛騨へ運びました。飛騨の市にて、それは、各家庭に売られていきましたが、その中には、おとなり信州からも買い付けに来ている人たちがいました。
 信州もやはり魚が手に入りにくい土地柄。それで、信州から、交通の難所、危険な野麦峠を越えて買いに来ていたのでした。
 富山の魚が、飛騨を経由して、信州に運ばれたことから、塩ぶりは、信州では「飛騨ぶり」と呼ばれ、年取りのお膳に並ぶ出世魚として珍重されました。
 そしてその越中街道はぶり街道とも呼ばれたのでした。
 「ぼっかさ」・・・歩荷さ・・・と書く。陸の孤島といわれた飛騨地方からの出入り、運送の手段として背中に荷物を背負って運んで活躍した人たちのこと。飛騨弁。ことばの末に「さ」をつけるのは「さん」という意味。




飛騨高山 冬の行事

・アンティックの店めぐり 12月1日(木)〜3月31日(金)
 市内各所の骨董品店 掘り出し物を見つけ、足袋の思い出に。
・秋葉様めぐり 12月1日(木)〜3月31日(金)
 飛騨高山の古くからの火伏せの神様をして60あまりの秋葉様が市内各所にあります。その秋葉様のうち15ヶ所以上をスタンプラリーされると抽選で、記念品をプレゼント。
・第6回ぶり街道祭り 12月11日(日)朝10時ごろから品切れまで
 国道361号線がぶり街道であったことにちなみ、道の駅にてバザーや海鮮市が開催
  場所:道の駅 ひだ朝日村
・ひだの里「しめ縄、しめ飾りつくり」 12月10日(土)〜12日(月)
 ひだの里吉真家において、ひだの正月飾りの一つである「しめ縄・しめ飾り」を作る。
・冬のひだ高山ライトアップ

12月17日(土)〜1月9日(月)午後5時〜9時30分
 銀世界の宮川と中橋をライトアップ。別館川側客室と、りらっくす蔵からの眺めが最高!!

・ひだの里花もち作り 12月21日(水)〜23日(金)
 ひだの里にある前田家にて飛騨の正月飾りの一つである「花もち」を作る体験ができます。
・年の瀬市 12月27日(火)〜31日(土)午前7時ころ〜午後3時ころ
 飛騨地方のお正月用品(しめ縄・花もち・松飾など)を売り、お正月の準備をするひだ高山の風物詩。
  場所:宮川朝市・陣屋前朝市
・ひだの里「かるた会」 1月1日(日)
  合掌つくりのひだの里でのかるた大会
・どんど焼き(左義長) 1月15日(日)
 古いお札やお正月飾りを焼く「どんど焼き」が各神社にて行われます。甘酒や、おしるこの振る舞いもあります。
・大人気!ひだの里ライトアップ 1月10日(火)〜2月28日(火)午後5時30分〜9時
 (入館は8時30分まで)
 ライトアップ入館料大人300円・子供100円
 合掌つくりをライトアップして、幻想的な世界を楽しむ。雪景色を楽しめる時もあり、お勧め!
・「氷点下の森 ライトアップ」 1月1日(日)〜3月31日(金)
 
山々の木々に清水を吹き込み作り上げる氷の森は、昼間には、ブルーの光を夜にはライトアップされた幻想的な世界が楽しめます。
・羽子板市 1月2日(月)〜1月3日(火)
 本町2丁目山桜神社特設会場
 本町通の山桜神社にて、絵馬の羽子板市が開かれます。
・好評!「酒蔵めぐり」 約一週間交替で市内八箇所のつくり酒屋が普段見せることのない酒蔵を特別公開します。ガイドの説明を聞いた後、新酒の試飲もできます。記念杯のプレゼンとつき。
午前10時〜午後4時(お昼休憩有)
今年は3月まで、酒蔵見学が延長!!
3月にいらっしゃると、ひなまつりと酒蔵見学の両方が楽しめますよ!!
1月11日〜17日 川尻酒造
1月18日〜24日 二木酒造
1月25日〜31日 平瀬酒造
2月1日〜7日   田辺酒造
2月8日〜14日  老田酒造
2月15日〜21日 船坂酒造
2月22日〜28日 平田酒造
3月1日〜7日   原田酒造
3月8日〜13日  川尻酒造
3月14日〜19日 二木酒造
3月20日〜25日 平瀬酒造
3月26日〜31日 田辺酒造
・ひだの里焼き餅サービス
  「冬の遊び体験」
  「冬の生活体験」
1月14日(日)〜2月19日(日)
 民家の囲炉裏で焼いたおもちをいただけますよ。このチャンスにぜひひだの里へ。また、飛騨の冬の生活や遊びを体験できます。
・「二十四日市」 1月24日(火)
 
近在農家で作られた「しょうけ」「あみがさ」「おけ」などの手作りのものを歩行者天国で販売。明治5年から続く高山の風物詩。
・飛騨高山ひな祭り 3月1日(水)〜4月3日(月)
 市内各所にてお雛様の展示
・本陣平野屋のひなまつり 3月10日(金)〜28日(火)
 毎年恒例、大阪在住の佐藤禎三さんのお雛様コレクションを展示。享保雛から、郷土雛まで、100余体を、ごらん下さい。
・本陣平野屋ひなの宴 3月15日(水)午後0時〜3時
 佐藤禎三さんのプロデュースによる、「ひなの宴」お雛様鑑賞とこの日のための特別したて「雛膳」。そして、モンゴルの馬頭琴奏者、リポー氏のコンサート。はるかなる大地に思いをはせる時間をお楽しみください。



本陣平野屋トピックス

●ホームページが新しくなりました
 17年10月20日
 本陣平野屋のHPが新しくなりました。
 客室やお料理の情報、館内のご案内やりらっくす蔵及びエステルームのご案内も見やすくなたと思います。
 予約の方法も楽になりました。

●花兆庵で、洋食の朝ごはんがスタートしました。
 体に優しい洋食を、ご用意しています。
 ・飛騨牛乳・飛騨のトマトジュース・飛騨りんごのジュース
 ・飛騨ヨーグルト
 ・ひとくち胃に優しいポタージュ
 ・飛騨のソーセージと飛騨の野菜たちのホットマリネ
 ・飛騨の生野菜
 ・パン工房「モンビル」で作って平野屋オリジナル「よもぎぱん」と生クリームの入った食パン。
 ・和のテイストも、ちょびっと・・だし巻き
 ・フルーツ
 季節によってすこしずつ変わりますが、こんな洋食朝食メニューです。
 11月15日よりは、朝食にも和食・洋食献立をお付けしております。
 飛騨の食材をお楽しみくださいませ。

●別館の喫茶コーナーのコーヒーカップが変わりました。
 もうすこし温かみのあるカップがほしいと探して、ようやく見つけました。
 陶器で買い求めました。白いスプーンも奮発しました。小さな小さな奮発だけど、フロンとみなの気持ちが新しくなって、何より、お客様がかわいいといってくださるので、うれしくて、るんるん気分です。
 この冬はぜひ、赤い橋をながめながら、朝のコーヒーを、別館のロビーでおあがりくださいませ。

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平成17年冬

飛騨高山の宿 本陣 平野屋 花兆庵 〒506-0011 岐阜県高山市本町1丁目34番 TEL.0577-34-1234
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本陣平野屋別館