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飛騨高山本陣平野屋 ブログ「飛騨高山から」

 平成18年夏 ―




近頃のおかみのお気に入り 食べ物
 

  「朝市編」
 朝市は宮川沿いと陣屋まえ広場と二箇所あります。
 それぞれの朝市には、それぞれ組合があり、朝市にでるには、組合に加入して許可をもらわねばなりません。
 季節によって多少時間が遅くなったり早くなったりしますが、6時半ごろにはみな開店しています。
 お店として張っているテントは、毎日家から運びます。6時ごろは、お父ちゃんの運転する軽トラックで出勤し、二人で力を合わせて、テントを組む姿が朝市のあちこちで見られます。私は、そんな風景も高山らしくて、大好きです。
 テントの中には、必ず名札がぶら下がっています。何かお気に入りの品物をリピートして注文したいときなど、名前を覚えておくと便利ですよ。

・笹田おばちゃんの胡瓜
宮川朝市の中ほどにテントの店を構える「笹田のおばちゃん」
ここのちいちゃい胡瓜がおいしい。朝取りだからもちろん新鮮。
しかも、かわいい。
おばちゃんの飛騨弁もかわいい。
みそをつけて、ぽりぽり食べると、すごく幸せになる・・・。
飛騨に生まれてよかったなんて、単純に思えちゃうほど・・。

 今年は、春先まで寒い日が続いたので、胡瓜の「なり」(飛騨弁かな?胡瓜の生長ということです。)が遅いそうです。
 地元ならではの胡瓜の味。今年の夏、ぜひどうぞ。

・杉ノ下のおばちゃんの餅
  宮川朝市
    お魚やさんの前あたり

 杉ノ下のおばちゃんには、いつも無理を言って、朝市に行く前に餅を届けてもらったりしてます。
 夜ついた餅は、次の日の昼になってもまだやわらかくて、私は、そのまま食べるのが大好きなのです。生餅食べると、胃が悪くなるといわれても、いいのよ、いいのよ、って言う気になってしまう。
 季節によっていろんな種類の餅が出るけど、おばちゃんが摘んできた餅草(飛騨弁で、よもぎのこと)で搗いた「草もち」。
 栄養満点、塩味の「豆餅」。小分けしたのは食べやすいけど、こねたままの大きい餅を分けてもらうのも楽しい。
 そして、私の勝手なランキング一位は、なんと「しょうゆ餅」!!
 細切り昆布を入れ、しょうゆの味でついたしょうゆ餅は、素朴でいて、とても新鮮。
 もちろん焼いただけでそのまま食べられます。
 本陣平野屋のお客様には、ぜひ召し上がっていただきたい味です。

 ちなみに杉ノ下のおばちゃんも毎朝、お父ちゃんの運転。軽トラックの助手席におばちゃんが乗って朝市へ出勤しています。
 とても、イイ感じです。

 いつも一緒で、仲が良くて、「ごちそうさま!!」

・樋口のおばちゃんのりんご
  陣屋前朝市
    正面玄関向かって右

 樋口のおばちゃんは、私のことを「えりちゃん」と呼んでくれます。子供のころから良く知っているからです。ずっと前、朝市は、私が育った安川通りで行われていました。そのころからのお付き合いです。
 祖母も、樋口のりんごと梨が大好きでした。
 8月もおしまいのころになると、青りんごも出始めるでしょう。
 本陣平野屋で、お出ししている朝のりんごジュースも、樋口果樹園のもの。あっさりとした飲み口で、好評です。
 樋口のおばちゃんは絵心もあって、てぬぐいに、自分で絵を描いて、姉さまかぶりしています。おばちゃんの飛騨弁を聞くだけでも楽しいです。

 りんごは、乙女りんごから、あかねちゃん、つがる・ふじまで、季節によって品種も変わっていきます。
 蜜りんごは10月下旬ごろかな?

 ちなみに乙女りんごはシロップで炊いて「煮りんご」にするのが飛騨の食べ方です。




大阪のエスカレーターのこと

 前回のおかみたよりで、私がいたしました小さな質問に、多くの方からご連絡をいただきました。
 本当にありがとうございます。
 そこで、代表して、平成16年4月11日に宿泊くださった、戸出武様のご回答を掲載いたします。ずいぶんとたくさんお調べくださって、申し訳ないほどです。
 しかし、どんなことにも、ちゃんと理由があってそうなっているのだと、あらためて感じ入りました。
 勉強になりました!!
 私一人ではもったいないので、みなさんにもお知らせいたします。

 以後ご報告です。

【質問】
 大阪と京都に、この春、出かけていった田舎の旅館のおかみ(私のこと)から・・
 「大阪や京都では、エスカレーターで、右側にみな立っています。
  東京でも名古屋でも、エスカレーターに乗ると、人は左に立って、急ぐ人が右側を歩いていくのに、関西は逆で、びっくりしました。
  大阪で、皆が右に立っているのは、決まりごとなのでしょうか?
  エスカレーターのたち方に地域性があるとは知りませんでした・・・

【答え】

  1. 合理性を重んじるとともに自由闊達な関西人と法律を忠実に守る律儀な関東人との違いが根底にあるようです。
  2. 人は圧倒的に右利きが多いので、手すりは右手のほうが持ちやすいという関西人気質によります。
    また、商人にとっては大事なそろばんや風呂敷包みを右腕に抱えるという大阪人商人の伝統に有るとも言えそうです。
  3. 今から39年前の昭和42年8月23日阪急電鉄梅田駅にエスカレーターが設置されました。せっかちな大阪人はエスカレーターでも立ち止まらずにそこを歩くので電鉄側は人の右利きを考慮して、「右側に立って左側を空けてください」とアナウンスしたことによります。またロンドンやパリのエスカレーターで、右側に立って急ぐ人のために左側を空けるのを参考にしたともいわれています。

 ちなみになぜ関東では左側に立つのか?

  1. 武士の町であった東京では、武士が右側を歩けば左腰に刀を差した武士同士がすれ違う時、刀の鞘があたってけんかになるから左側通行という武士の習慣が根強かった。
  2. 昭和24年に改正された道路交通法によると人は右、車は左となっているので、お上のお膝元である律儀な関東人は、きっちりと規則を守ってエスカレーターでも左側に立って、歩く人が右側を通行しています。

     すっきりと疑問が解けました。
     関西と関東は、生活習慣の違いがたくさんありそうです。
     もっと知りたくなりますね・・。

参考文献
 ・図説知ってびっくり!
  関東と関西がこんなに違う
    日本博学倶楽部著
    PHP研究所
 ・関東人の思い込み
  関西人の言い訳
    浅井建爾著
    成美堂出版
 ・大阪の大疑問
    先崎仁著
    扶桑社

お調べくださった方
  平成16年4月11日宿泊
          戸出 武 様  



岐阜ばあちゃんの話

 私の母は、岐阜から嫁に来ましたので、私たちは、父方の祖母のことを、高山の「おばあちゃま」母方の祖母のことを「岐阜ばあちゃん」と区別して呼んでいました。

 高山のおばあちゃまは、小柄で、きゃしゃで、いつも和服を粋に着こなしていました。料理屋のおかみさんという雰囲気で、事務所の脇にちょこんと座って、皆の動きを見ている人でした。
 一方、岐阜ばあちゃんは、大柄で、いつも洋服。ウェーブのあるショートヘアは、おしゃれな雰囲気でした。準ミス岐阜だった自慢の娘(私の母)のことが、かわいくてたまらないという人でした。

 母の実家は、岐阜の町の中「美園町」というところにありました。
 私たちは、汽車に乗って岐阜に行くことを楽しみにしていました。
 母は、実家に行くと、ボーっとしていることが多く(嫁入り先での気疲れが出たのでしょうね)、その代わり、おばあちゃんが、岐阜のデパート(今は、ない)「まるぶつ」「柳ガ瀬」へ、毎日のように、連れていってくれました。
 美園町の家をでて、角を曲がると、糠のにおいの樽が並ぶ漬物やさん、そして、たくさんの指輪が並んでいた(ほら、夜店のおもちゃやで売っているあの指輪)お菓子屋さん、日タク(日本タクシー)、信号を渡ると、柳ガ瀬・まるぶつ、でした。
 屋上に行って子供の乗り物に乗るのも、高山にはない贅沢なことで、岐阜ばあちゃんといるのは、夢のように楽しい時間でした。

 母の実家は、ゴムのアキレスの靴の卸問屋をしていましたから、「ミーナ」というズックや、リボンのついたケミカルシューズをもらうことも子供心には、岐阜へいくときの大きな目的でした。
 問屋ですので、倉庫には、ぎっしり箱が積み上げてあります。妹と二人で、はしごに登り、棚の奥まで這って入って品定めをしました。その中から、自分の好きなキャラクターの絵が入っているズックを選ぶ楽しさったら、今思ってもわくわくするほどです。

 また、岐阜ばあちゃんの家のトイレは水洗トイレでした。紐を引くと、上の箱が片がって、ジャーという音とともに水が流れました。
 高山にはありませんでしたので、面白くて、わざと水を流して母に叱られました。

 お風呂は、銭湯でした。近くの「のはら湯」でした。お風呂の壁には、
   の  んびり
   は  いって
   ら  くになる    (最初の文字だけを読むと「のはら」)
と書いてあって、子供心にそのとおりだと、感心して、いつも声に出して読んでおりました。母が、ニコニコして聞いてくれました。
 高山では内風呂で、銭湯に行くことはありませんでしたので、これも岐阜に行ったときのお楽しみでした。お金で動くマッサージ機を知ったのも、お風呂上りにタオルを巻いて、牛乳を買って飲むことも、みんな岐阜での体験でした。時には、風呂帰りに、近くの喫茶店「凡」に行きました。
 お金を入れてまわすとでてくる卓上おみくじ器も、そこで覚えました。

 岐阜に行くと3・4日いたようで、お昼には、柳ガ瀬の「萬両」の釜飯をとって食べることもありました。1人前づつのお釜で炊いた釜飯が届くのは、すごくインパクトがあったので、食べきれないくせに、1人一個ほしくて、母と岐阜ばあちゃんは、子供のお釜から取り分けて食べていました。

 こんなふうに、私たちは、岐阜での滞在を、目を輝かせて、キャーキャーいいながら過ごしていたのです。
 私を筆頭に、4人の小娘たちが、やってくるのですから、さぞ、やかましかったに違いなかったと思うのですが、岐阜ばあちゃんは、はしゃぐ私たちを、いつも、のんびりした笑顔で見ていました。

 ひ孫となる私の3人の子供たちを見て、岐阜ばあちゃんが、なくなってもう18年になります。
 今でも私たちと母は、岐阜ばあちゃんちの話で盛り上がります。
 結局、岐阜ばあちゃんは、孫が喜ぶことを、遠くへ嫁に行った母が喜ぶことと思っていたのだろうと。
 遠い日、母が、若嫁さんだったころの話・・。





朝市にはでてません 「山蔵農園」のミニトマト 「アイコ」ちゃん

 これ、おいしいです。
   甘いです。
      味が濃いです。
 高山市江名子町の丘の上。山蔵農園の畑が広がっています。
 山蔵さんちのトマトは前からおいしいので、本陣平野屋の女性専用施設「りらっくす蔵」で、夏のお楽しみとして、みなさんに召し上がったいただいていました。
 有機栽培で、こだわって作る山蔵さんは、いつも新しいことへのチャレンジャーなのですが、去年、新しいミニトマト「アイコ」ちゃんを作って、持ってきてくれました。
 ひとくち食べたら止まりません。
 山蔵さんが「食べてみて」といって持ってきてくれただけのことはありました。
 「アイコ」ちゃんは8月になって、山蔵さんがおいしいと思ってからでないと売ってくれません。
 連絡が入るのが、今から、
  楽しみ!楽しみ!
      えっへっへ。

高根コーン
 野麦峠でおなじみの高山市高根地区で生産されるとうもろこし。
 だまされたと思って、食べてみてください。びっくりしますよ。
 糖度はメロンと同じ17度。
 高根地域の高原特有の寒暖の差と、地元の農家の方の愛情を持って、生産されています。
 オーナー制度もあります。
 出荷は、8月の終わりから約一ヶ月間のみ。大変人気があるので、予約は早めに。

    高根コーン生産組合
        TEL:0577-59-2835

「ちょっとより道」
 私がホテルに勤めていた時の先輩で、銀座と青山にレストランをおだしになっている方があります。
 彼に、取立てのトマト「アイコ」や高根コーンを持っていきました。
 彼はすごく喜んでくれて、ブログにも載せてくれました。
 私は、飛騨の野菜を、一流のシェフに認めてもらえて、とてもうれしく思いました。
 体に優しいフランス料理で定評のある先輩のお店です。ぜひ一度お出かけください。

    オーナーシェフ   坂田幹靖氏

       銀座kansei(カンセイ)
         東京都中央区銀座5-6-13  西五番街ビル3階
          TEL:03-3573-5721

       青山kansei(カンセイ)
         東京都港区青山1-10-5  彩青山ビル5階
          TEL:03-3423-9831




朝市じゃないけど・・ 「飛騨式 飲むヨーグルト」 飛騨高原ハム

 この飛騨高原ハムの船坂さんちの父ちゃんが面白い!!
 何でも楽しんで、研究して、おいしいもの作っちゃう人。
 高山市国府町の郊外に、飛騨高原ハムの工房があります。
 家のある山の上で、豚を飼ってます。そして、ハムを作っています。ソーセージもあります。
 すべて独学。腸つめも、燻製もすべて手作業です。時間がかかります。でも、出来上がりは、なるほど・・です。

 自然の味です。ハムは口コミで、評判になり、現在に至ってます。
 このごろ、生ハムとサラミも作りました。「うまいぞ」が口癖です。
 生ハムもサラミも、売店にも置きました。また、おつまみにしてお部屋に届けることもできます。

 さて、船坂さんは、何にでも興味を持つ人です。
 その昔、ハムを作り始めたころ、醗酵するものが面白いといって、カマンベールチーズを作ったことがあったそうです。
 でも、そのころ、飛騨に、カマンベールチーズを知っている人がいませんでした。「かびが生えている」と苦情が入ったり、(カビがあるからカマンベールなんですけど・・)こんなもの食えるかといわれたり、散々な目にあったそうです。そしてもちろん、売れなかったそうです・・。
 でも、ハム作りのかたわら、夢は持ち続けていました。そこで、今度は、のむヨーグルトを作りました。
 自然の味です。
 濃い味です。
 飛騨にご縁のあった俳優の、渡辺文雄さんが、「飛騨式、なっとくのむヨーグルト」と名づけてくれました。
 飛騨らしい味だと思って、売店に置きました。うちの社員さんたちもよく飲んでます。お客様も風呂上りに飲んでいらっしゃるようです。

 ちなみに、父ちゃんは、「醗酵つながり?」で、今キムチ作りに、凝っています。
 なんでキムチか、よくわかりませんが、白菜は、畑にたくさんできるらしいです。
 キムチのパックには、自分の写真まで入れてしまいました。すごい入れ込みようです。
 一見の価値ありです。
 少年のようにきらきらと、好奇心旺盛な船坂さんちのハムと、のむヨーグルトと、そしてキムチ。

 興味のある方は、こちら
   高山市国府町三川1654
       飛騨高原ハム
            TEL:0577-72-2484

 息子のアキヒロ君を呼び出してください。
 一番愛想がいいですから・・。そして、ひとこと、平野屋のおかみの紹介といってください。
 念のため・・。



飛騨地方夏の行事

・すずらんまつり 6月4日(日)
 朝日地区 鈴蘭高原スキー場
・我楽多市(骨董市) 6月7日(水)
 平野屋から徒歩1分
  さんまち通り
・きよみラベンダーフェア 6月24日(土)〜7月9日(日)
 清見地区
 158号線から車で5分
・飛騨の里
 琴の演奏・ギターとオカリナの演奏
6月24日(土)〜6月25日(日)
・乗鞍岳 五色が原
  トレッキング

5月27日(土)〜10月31日(火)
 中部山岳国立公園に位置する
  滝めぐりコースと池めぐりコース
   要予約・ガイド同伴

・我楽多市(骨董市) 7月7日(金)
 平野屋から徒歩1分
  さんまち通り
・飛騨高山 中橋ライトアップ 7月15日(土)〜8月20日(日)
  りらっくす蔵から見る
  ライトアップの景色最高!!
・ちょけらまいか仮想盆踊り大会 7月28日(金)
 平野屋から徒歩1分
  さんまち通り
・飛騨高山国分寺ライトアップ 7月28日(金)〜8月10日(木)
・本町通商店街夏祭り 8月1日(火)〜8月2日(水)
 本陣平野屋目の前
・飛騨高山七夕祭り
 しもいちのまち商店街夏祭り
 安川通り商店街夏祭り
8月6(日)〜8月7日(月)
 
本陣平野屋から徒歩3分
・夜まで、我楽多市 8月7日(月)
 平野屋から徒歩1分
 さんまち通り
・高山別院お笑いライブ 8月8日(火)
・恒例 飛騨高山手筒花火 8月9日(水)
 宮川河畔
・ヤンサ フェスティバル 8月10日(木)
 
西小学校
・陣屋前 夜市 8月11(金)〜8月13日(日)

 今年も、夏の行事が、 盛りだくさんです。
 花兆庵に、新しい客室もできてます。
 ぜひお越しくださいますように、お待ち申し上げます。
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平成18年夏

飛騨高山の宿 本陣 平野屋 花兆庵 〒506-0011 岐阜県高山市本町1丁目34番 TEL.0577-34-1234
(c) Hiranoya Corporation.All right reserved.
本陣平野屋別館